オリンパス「会社提訴した人の部下に」退職拒否社員に発令
~朝日新聞朝刊社会面(7月27日朝刊社会面)
退職勧奨拒否のオリンパス現役社員、オリンパスを提訴へ
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「会社と訴訟をやっているあの人の下に異動せよ」―。
オリンパスの現役社員が「退職勧奨を拒否したら不当な配置転換をされた」として、会社を相手に異動の無効などを求める訴えを近く東京地裁に起こす。異動先の部署の上司は「部下のいない『名ばかりリーダーだ』」として会社と裁判中で、社員は「その部署に部下として送り込まれるのは、訴訟対策のための生け贄えだ」と主張している。
提訴するのはオリンパスの石川善久さん(50)。
訴状などによると、石川さんの異動先のチームリーダーを務めるのは浜田正晴さん(52)。浜田さんは2007年に企業倫理に反すると思われる上司の行動を社内のコンプライアンス室に通報したところ、チームリーダーの役職を外されて畑違いの部署に異動させられた。会社を相手取って訴訟を起こし、昨年6月、最高裁で勝訴が確定。12月1日付でチームリーダーに復帰した。新設の品質教育チームを率いることになったが、同チームに部下が1人もおらず、浜田さんは会社を相手に再び訴訟を起こしている。
損失隠し事件で財務内容が悪化したオリンパスは、昨年秋、希望退職を募った。開発部門にいた石川さんは5回の退職勧奨を断わったところ、昨年12月に品質教育チームへの異動を内示された。新たな職場の上司が誰かを尋ねると「訴訟を起こしてどうのこうのやっていたあの浜田さん」と告げられたという。
両者は面識がなかったが、異動後に浜田さんが石川さんの相談に乗って弁護士を紹介。提訴することになった。
(編集委員・奥山俊宏)
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<オリンパス組織ぐるみの名誉毀損・人権侵害事件~次回期日>
平成25年9月12日(木) 午後2:00~東京地裁527号法廷
閉廷後、裁判長、主任裁判官との協議(被告ら側、原告側双方と)が行われる予定です。協議終了後(午後3時頃~)、いつものように報告会を行います。
被告1:TKコーポレートサービス本部長(H25.6.30までは総務人事本部長)
(オリンパスグループ最大級人事権力者の個人責任を問う)
被告2:オリンパス株式会社(代表者:笹宏行代表取締役社長執行役員)
古久保正人裁判長,吉田光寿裁判官,内藤寿彦裁判官
(民事第19部 合議B1係 労働部)
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オリンパス内部通報制裁人事事件
~企業法務戦士の雑感 「企業法務」「労働」 不幸と憎しみの連鎖
http://ameblo.jp/jpmax/entry-11580073463.html
笹社長は、今日の決算発表は竹内GPのメッセージで済ませましたね。
仕方がないので、昨年10月の社長メッセージ「社員の逮捕について」
に習って代わりに作成しました。比較して頂くとより心に染みるはずです。
「当社と小暮本部長が社員に提訴された件について」
皆さんに大変残念な報告をしなければなりません。
7月29日、当社(代表笹宏之)と小暮本部長が社員から提訴されました。
既にニュースにも出ておりますが、退職勧奨を拒否した社員に不当な配置転換を行いました。
昨年8月に「それでもコンプライアンスと言い続けます」とのタイトルで社長メッセージをお届けしました。この時、なぜならば「世間は今のオリンパスを2度許してくれないからです」といった主旨のメッセージを出し、皆さんにコンプライアンスの徹底をお願いしました。しかし、心配していたことが起きてしまいました。
今回のケースでも、オリンパスの社員であったが故にメディアに大きく取り上げられています。不当な配置転換という事実よりも、「それがオリンパスの現経営陣によって起こされた」という点が注目されているのです。そして世間には、「だめなオリンパス、腐ったオリンパス」、「再生に向けて経営陣は本当にコンプライアンスに取り組んでいるの?本気で再生しようと思っているの?」といった印象を強く与えてしまいました。頑張っている皆さんの努力と気持ちを裏切り、そして再生への道をさらに厳しくする結果となり。本当に申し訳ございません。
一昨年11月以降、必死で頑張ってきた苦労が水の泡です。なんとか会社を残そうと頑張った方々や、これまで血の滲む思いで将来に向けて努力してきた皆さんを裏切りました。この提訴で、オリンパス現経営陣を取り巻く環境はより厳しくなりました。皆さんがやるべき事は変わりません。さらに一層の努力をもって、この難関をなんとか乗り切ってください。
何度でも繰り返します。「自分の行動を振り返ってください。そして、やってはいけない事、申し訳の立たない事をやっていないか自問自答してください。自分の後ろにはオリンパスの社員全員が居ることを意識してください」。どうか、お願いします。